アラヴェルディ大聖堂、ジョージア

テラヴィからわずか20km(約12マイル)の場所にあるアラヴェルディ村には、ジョージアで最も重要な中世建築のひとつ、アラヴェルディ修道院があります。11世紀初頭に建設されたこの大聖堂は、長らくジョージアで最も高い宗教建築とされ、2004年までその地位を保っていました。聖ゲオルギオス教会の跡地に建てられたことから、現在の大聖堂も聖ゲオルギオスに献堂されています。
アラヴェルディ大聖堂は歴史の中で幾度も侵略を受け、破壊と再建を繰り返してきました。最初の大規模な修復は15世紀に行われ、2度目は18世紀に発生した大地震の後に実施されました。修復により一部の構造は改変されたものの、アラヴェルディは今なお中世ジョージア建築の傑作と見なされています。大聖堂は要塞の壁に囲まれた建築群の中心を成しており、その構成には食堂、鐘楼、そして夏の宮殿が含まれます。建物は長方形の平面を基調とし、中央の大きな樽型の構造体の上にドームが載せられています。この堂々たるドームは、大聖堂内部に広がりと荘厳さをもたらしています。内部には、11世紀、15世紀、17世紀に描かれたフレスコ画の断片が残されており、その芸術的価値も高く評価されています。17世紀から18世紀にかけては、王家の血を引く女性たちがこの修道院で修道生活を送っていたことも知られています。