カラガンダ、カザフスタン

カラガンダの観光名所と楽しみ方

カラガンダは若い街で、2014年には80周年を迎えました。まだ歴史を刻み続けているこの街には、近年「ここはどこ？—カラガンダ！」という有名なフレーズを記念した世界初のモニュメントが建てられました。市民たちが資金を集め、カザフスタンの有名な彫刻家であるムラト・マンスロフ氏とヴィンケンティ・コムコフ氏が手掛けたこの彫刻作品は、瞬く間に街の象徴となりました。

このユーモア溢れるモニュメントだけでなく、カラガンダにはたくさんの見どころがあります。歴史と文化に関する約50のモニュメント、3つの劇場、3つの博物館があり、多くの体験が待っています。また、カザフスタン第4の都市であるカラガンダでは、「インダストリアルナヤ・カラガンダ」新聞の賞をかけたリレー競技が毎年5月1日に開催されています。このリレーには最大で5,500人ものスポーツ選手が参加し、60年以上にわたって続けられている伝統的なイベントです。

かつてスターリン時代の2つの収容所があったことで知られていたこの街は、21世紀に入ってから劇的に変貌を遂げました。街の大通りは改装され、住宅や行政・文化施設の外観や設備が一新されました。さらに、近代的なショッピングモールや映画館もオープンしました。カラガンダにはエスノパークもあり、その敷地内にはカラガンダ地方全体を縮小再現したミニチュアが展示されています。「カラガンダ」という名前は、このステップ（草原）地帯に自生するカラガナという低木に由来しています。自然と文化が融合するこの街は、一度訪れる価値があります。そして、もし誰かに「どこに行ってきたの？」と聞かれたら、ぜひこう答えてください――「カラガンダに行ってきたよ」。

カラガンダ市の歴史

カラガンダの最初の定住地は1856年に出現し、翌1857年には近隣の銅製錬所への供給を目的とした小規模な石炭採掘が始まりました。しかし、1920年代にはカラガンダでの採掘は一時中断しました。その後、1931年に鉄道が完成し、カラガンダ盆地を主要な石炭採掘地域として発展させるという政令が出されたことで、採掘活動は急速に拡大しました。1934年にはカラガンダが市に昇格し、1936年にはカラガンダ州の中心地となりました。1939年までにカラガンダの人口は16万6千人に達し、その発展には強制労働が広く利用されました。

カラガンダの重要性が特に高まったのは第二次世界大戦中で、ドネツ盆地がドイツ軍に占領された際、パルホメンコ炭鉱機械工場を含む産業施設がカラガンダへと移転されました。現在も石炭採掘と炭鉱機械の生産はカラガンダの主要産業であり続けていますが、カラジャルやリサコフスクから採掘される鉱石を利用した大規模な鉄鋼産業も存在します。さらに、大型セメント工場や食品産業、その他の軽工業も発展しています。1972年には、半乾燥地域であるカラガンダの水資源が地域の工業集中によって減少したため、イルティシュ・カラガンダ運河が建設されました。この運河は同年に完成し、水供給問題の緩和に大きく貢献しました。