オシ・イルケシュタム

最初の140キロの道路は、主にアスファルトで舗装されています。この道路は、キルギス南部（およびフェルガナ盆地）とカシュガルを結ぶ重要な交通路です。オシを出発して間もなく、道路は急な上り坂となります。旅の初めには、木々が生い茂る山の斜面、小川が流れる谷、そして壮大なパノラマなど、変化に富んだ景色を楽しむことができます。

オシから140キロ離れたタルディク峠付近には、ウズベキスタンの企業が運営するキャンプ場があります。 （2003年当時、このキャンプ場には、少なくとも10人用のテント、暖かい寝袋、パオ1棟、小さな家屋が設置されていました。宿泊料金には夕食と朝食が含まれていました。）

タルディク峠は標高3615メートルで、6月でも雪が残っていることがあり、通過が困難になる場合があります（特に自転車での移動時）。しかし、峠の頂上からは息をのむような絶景が広がっており、挑戦する価値があります。この地点は、イルケシュタムに向かうルート上で最も標高が高い場所です。

この後、道路は約30キロ下り、サリタシュ村に到着します。村の正面にはキジルアルト峠とタジキスタンへと続く道が伸びています。右手には、約50キロ先にイルケシュタムへ向かう道があります。

道路の状態は、中国への金属輸送に使用される大型トラックによる損傷が原因で悪く、数多くの穴が見られます（それほど深くはありません）。舗装はなく、アスファルトも敷かれていません。それでも、景色は驚くほど素晴らしく、右側には万年雪と氷河に覆われたパミール山脈が広がり、その距離が道路からごく近くに感じられます。左側には夏の牧草地が広がり、小さな丘が点在しています。

最後の60キロでは、美しい景色を楽しめる小さな峠が点在しています。キルギスの国境は標高2000メートルの地点に位置し、そこには手頃な価格のホテルと小さなカフェが併設されています。