ジャイマ・バザール、オシ
オシを訪れた際には、ぜひ地元のジャイマ・バザールを訪れてみてください。この広大な市場は、アクブラ川の西岸に沿って何キロにもわたって広がっています。食料品、衣類、家庭用品、織物、お土産、さらには家畜市場まで、多種多様な商品が揃っています。一部の商品は中国から輸入されていますが、手頃な価格で豊富な品揃えが特徴です。
オシのバザールは、中央アジアで最も賑わい、規模の大きい市場の一つとされています。また、このバザールは、伝説のシルクロードの支線の一つがオシを通過していた時代から、2,000年以上にわたり同じ場所で営業を続けてきました。
観光客にとってバザールは魅力的な観光スポットであり、地元の人々にとっては生活の一部として欠かせない存在です。キルギス国内はもちろん、中国、ウズベキスタン、タジキスタンからも多くの商人が訪れ、さまざまな商品を販売しています。バザールは毎日早朝から午後5時~6時頃まで営業しており、日曜日が最も混雑し、一方で月曜日は比較的空いています。
初めて訪れる観光客は、バザールの活気と喧騒に圧倒されるかもしれません。人ごみの中を行き交う商人やカートを押す運搬人、所狭しと並べられた中国製ジーンズや香水の屋台、そしてその隣には段ボール箱に入ったリンゴや手頃な価格のおもちゃが並ぶ光景が広がります。
夏には、特に魅力的な季節の野菜や果物が市場に並びます。ジューシーな赤や黄色のリンゴ、完熟の桃、たっぷりの東の陽光を浴びて育った甘いブドウ、黄色いメロン、縞模様のスイカなどが彩りを添えています。また、さまざまなドライフルーツやナッツも豊富に揃っています。種類豊富な干しブドウ、アプリコット、デーツ、ピスタチオ、クルミ、アーモンド、ピーナッツなどが大きな袋に詰められ、直接販売されています。鮮やかでカラフルなドレスをまとった活気ある女性たちは、タンドールオーブンで焼きたての香ばしく熱々のパンを販売しています。さらに、ケバブ、ピラフ、サムサ、ベシュバルマクといった調理済みの伝統料理は、その香りに引き寄せられ、思わず足を止めたくなる魅力があります。
肉市場もまた、興味深くエキゾチックな場所です。ここでは、一般的な牛肉や羊肉に加え、馬肉や食材として利用されるさまざまな肉の副産物が販売されています。また、ヨーロッパの旅行者には珍しいとされる子羊の頭も並んでおり、目、耳、舌など、すべての部位を試食することができます。羊の脳は、伝統的な方法で提供され、スプーンですくって食べることができます。