ブハラ近郊のジェイラン・エコセンター
ジェイラン・エコセンターは、希少種および絶滅危惧種の動物を保護し、繁殖させることを目的として1997年に設立されました。
この繁殖センターは、ブハラから42キロ離れたキジルクム砂漠の南西部に位置しており、自然保護区に指定されています。ウズベキスタン共和国の自然保護国家委員会が管理しています。
ジェイラン・エコセンターは、希少な有蹄類哺乳類の繁殖において最も有力な施設の一つとして認められています。30年以上にわたる活動を通じ、絶滅の危機に瀕しているジェイラン (Gazella subgutturosa subgutturosa)、絶滅危惧種のアジアノロバ (Equus hemionus Pallas)、および深刻な絶滅の危機に直面しているモウコノウマ (Equus przewalskii) の生存可能な個体群の保全に成功しました。これらの種の世界的な個体数は約3,000頭です。
また、ウズベキスタンのレッドデータブックやIUCN(国際自然保護連合)レッドリストに掲載されている希少な動植物もエコセンターで保護されています。
この地域の動物相は、哺乳類29種、鳥類260種とその亜種、爬虫類21種、両生類2種、魚類15種、無脊椎動物300種以上が確認されています。
国際レッドリストおよびウズベキスタンのレッドデータブックには、哺乳類2種、鳥類23種、爬虫類2種、魚類2種、昆虫6種が掲載されています。
ジェイラン・エコセンターの主要な活動は、希少種の繁殖と保護、個体群資源の持続可能な利用、砂漠種の生態に関する科学的研究、エコツーリズム、撮影および教育遠足の実施です。
エコセンターでは、子供や若者向けの遠足も企画しており、見学中に希少な動物の観察や、エコセンタースタッフの指導の下で幼い動物に餌を与える体験ができます。砂漠に位置するため、ツアーは夏季の比較的涼しい午前中に参加することが推奨されています。