ジザフ近郊のザーミン
ザーミン観光地域は、その自然の姿を保ち、独特な動植物が生息する、エコロジカルに純粋な地域です。この地域はウズベキスタンのジザフ地方にあるザーミン国立保護区内に位置し、サマルカンドとタシケントを結ぶ観光ルート上にあります。歴史的に見ると、ザーミンは中央アジアで最も古い地域の一つであるウストルシャナの一部で、ソグド、バクトリア、フェルガナ、チャチといった古代の地域に囲まれていました。考古学的な資料によると、ザーミンの歴史は紀元前2世紀から1世紀にまで遡り、2000年以上の歴史を持っています。発掘調査では、2500年以上前の集落跡が発見されています。
「ザーミン」という名は、ペルシア語やタジク語で「農地」を意味し、古代からこの地域が肥沃な土地として知られていたことを示しています。ザーミン国立保護区は24,110ヘクタールの広さがあり、東から西へと下る中尾根と高尾根にわたる山脈が広がっており、標高1,760メートルから3,500メートルに及ぶ独特な自然景観を誇っています。
現在、ザーミンは多種多様な鳥類が生息する緑豊かな地域です。松林の奥では、ハジロバト、ホオジロ、キジバト、クロウタドリ、トルキスタンフクロウ、トルキスタンムクドリなどの珍しい鳥を見ることができます。さらに、針葉樹の種子を食べるシロエリハゲワシなど、黒、黄、緑の羽を持つ珍しい鳥も生息しています。ザーミン高原には、トルキスタンオオヤマネコ、コウノトリ、中央アジアアイベックス、シロツメグマといった動物も見られます。「ウズベクのスイス」と称されるザーミンの植物も特筆すべきで、中央アジア全体で珍しい松や針葉樹の古木の森が広がっています。この地域には880種類以上の植物があり、そのうち数十種はこの地域固有のものです。
ザーミンはその豊かな自然に加えて、充実したレクリエーション資源を持っています。国立公園はエコツーリズムに最適で、ザーミン山脈はユネスコの世界自然遺産リストの候補にもなっています。
ザーミン保護区は特に春と秋に美しい景観を楽しめます。この季節になると、公園の自然は鮮やかな色彩に包まれ、山の空気は心地よい爽やかさを帯びます。ザーミンの独特の自然環境により、この地域はアクティブな観光やリゾートのレクリエーションに最適な場所となっています。