イチャン・カラ、ヒヴァ
イチャン・カラとは何でしょうか?古代ヒヴァは、他の東方の都市と同様に、要塞であるクフナ・アルク、郊外に広がるディシャン・カラ、そして都市の中心であるイチャン・カラの3つに分かれていました。
現在、イチャン・カラは野外博物館として保存されています。ここは城壁に囲まれた旧市街で、国立歴史考古学博物館として機能しています。26ヘクタールにわたる広大な敷地には、この東方の都市のエキゾチックな景観がそのまま残されています。特筆すべきは、イチャン・カラが単なる「凍りついた」博物館都市ではなく、現在でも約300世帯が暮らしている活気ある場所であり、主に伝統工芸を営む人々が生活しています。
イチャン・カラを囲む粘土の城壁は、全長2キロ以上、高さ最大10メートル、厚さ5~6メートルにも及びます。この城壁には、四方にそれぞれ4つの門が設けられています。西にはアタ・ダルヴァザ門、北にはホラズムの旧首都ウルゲンチへ通じるバグチャ門、東にはアムダリヤ川への道を開くパルヴァン門、そして南にはタシュ門があります。
イチャン・カラには約60の歴史的建造物が点在しており、クフナ・アルク宮殿、タシュ・ハウリ宮殿、全面が釉薬タイルで装飾されたカルタ・ミナールのミナレット、213本の彫刻が施された柱を持つ有名なジュマ・モスク、ヒヴァの象徴であるイスラム・ホージャ・ミナレットなど、貴重な歴史的建造物を見ることができます。