ホジャ・アブディ・ダルニー廟、サマルカンド
記念建築アンサンブル「ホジャ・アブディ・ダルニー」は、12世紀にホジャ・アブディ、またはアブドゥル・マズディナの霊廟の近くに建設されました。伝説によると、シェイフ・アブディ・ダルニーは9世紀にアラビア半島からサマルカンドに来訪し、コーランとシャリーアの専門家として裁判官の役割を果たしました。「ダルニー」という名前は「内側」を意味し、彼の墓はサマルカンドの城壁の内側に位置しています。
アブディ・ダルニー霊廟は12世紀に建設され、15世紀に再建されました。再建後、霊廟の外観は大きく変わり、現在ではピラミッド型のドームを備えた小さな四角い建物となっています。霊廟の内部はシンプルで、金箔や陶器の装飾はありません。空間の大部分は大きな墓石によって占められています。
15世紀には、霊廟の近くに「ジヤラトホナ」(礼拝のための空間)が設けられました。また、霊廟には大きな「ハウズ」(池)があり、その周囲には古代からのプラタナスの木々が繁っています。今日も巡礼者たちはシェイフのお墓を訪れ、祈りを捧げ、悩みを語り、解決を願って訪れます。