ダルヴァザ・ガスクレーター へのグループツアー (ヒヴァから)

ティラ・コリ・マドラサ、サマルカンド

ティラ・コリ・マドラサの建設は、サマルカンドの統治者ヤラントゥシュ・バハドゥールの命により1646年に始まり、1660年にようやく完成しました。これは、レギスタン広場にある建築群の最後に建てられた建造物です。かつてこの場所には、2世紀以上にわたって使用されていたキャラバン・サライ(隊商宿)が存在していましたが、その跡地にマドラサが建てられました。「ティラ・コリ」は「金で装飾された」という意味で、その名の通り、マドラサの正面は豪華な金色の装飾が施されています。マドラサの建物は正方形をしており、ウルグベク・マドラサとシェル・ドル・マドラサ(シェルドル)の間のエリア全体を占めています。広場に面したファサードは対称的で、中央に高い入口があり、両側には2階建てのアーチ型壁龕と塔が配置されています。学生のフジュラ(居室)からは広い中庭が見渡せます。

ティラ・コリ・マドラサ、サマルカンド
ティラ・コリ・マドラサ、サマルカンド
ティラ・コリ・マドラサ、サマルカンド

建物全体には、多彩な草花や幾何学模様の華麗な装飾が施されており、かつてその美しさを誇っていましたが、長い年月の中で一部が失われました。しかし、20世紀後半に修復者たちの努力により、かつての輝きを取り戻しました。2001年、この中央アジアを代表する美しい建築物は、ユネスコの世界遺産に登録されました。

マドラサの西側には、大きなガラス張りのドームを戴いたモスクがあります。内部の装飾は「キンダル」技法で施され、その金箔の美しさには目を見張るものがあります。このモスクは、長い間サマルカンドの主要なモスクとして使用されてきました。

ティラ・コリ・マドラサ、サマルカンド
ティラ・コリ・マドラサ、サマルカンド
ティラ・コリ・マドラサ、サマルカンド