テルメズ考古学博物館
住所: 29 A, At-Termeziy str., Termez
連絡先: (+998 76) 227-30-17, 242-75-85
テルメズは、中央アジアで最も古い都市の一つとして知られています。この街には、クシャーン朝時代のユニークな建築記念物が数多く存在し、中でも「アイラタム仏教寺院群」は中央アジア建築の逸品として名高い遺産です。これまでに行われた多数の発掘調査により、グレコ・バクトリア時代やクシャーン朝時代の重要な考古学的発見物が数多く発掘されました。これらの貴重な遺物は、ウズベキスタン歴史博物館やテルメズ考古学博物館に寄贈され、保存されています。
2002年4月2日、テルメズの2500周年を記念してテルメズ考古学博物館が開館しました。この博物館は、収蔵品の大部分が考古学的遺物で構成されており、その専門性において他に類を見ない特徴を持っています。一般的な歴史博物館とは異なり、特に考古学に焦点を当てた展示内容が魅力です。この博物館は、中央アジア全体でも非常に独特な存在として高い評価を受けています。
テルメズ考古学博物館には、27,000点を超える展示品が収蔵されています。その中には、食器や調理器具をはじめとする多くの家庭用品、古代および中世の武器、統治者の貨幣や切手などが含まれています。また、グレコ・バクトリア時代の彫刻や、クシャーン朝時代の廃墟となった修道院から発見された仏像など、絵画や古代彫刻の貴重なコレクションも展示されています。
博物館のメインホールでは、石器時代からハン朝時代に至るまで、すべての展示品が時代順に整理されています。展示品は体系的にカタログ化されており、訪問者は興味のある品を簡単に見つけることができます。
収蔵品には、書籍、統治者の書簡、経済文書などの貴重な文書資料も含まれています。これらは博物館の図書館に保管されており、約16,000冊の書籍と文書が収蔵されています。これらの文献の多くはアラビア語やペルシア語で書かれており、その起源は中世に遡ります。
テルメズ考古学博物館は、中央アジアの古代から中世に至るさまざまな展示品を一堂に見ることができる、数少ない博物館の一つです。収蔵品の多くは他に類を見ない独特なものばかりで、訪問者はこの博物館を通じて考古学の世界を楽しみながら探索することができます。