ダルヴァザ・ガスクレーター へのグループツアー (ヒヴァから)

モハメッド・イブン・ゼイド廟、メルブ

モハメッド・イブン・ゼイド廟、メルブ、トルクメニスタン

モハメッド・イブン・ゼイド廟は、スルタン・カラにおける傑出した建築物の一つです。その規模は比較的小さいものの、独創的な建築デザインにより人々の称賛を集めています。廟の内部にはアラビア語の壁面銘文が施されており、焼成レンガで巧みに彫られた文字が、漆喰で作られた植物模様の背景に際立っています。この銘文には、この廟がイスラム教シーア派の一派に属し、カリフ・アリーの五世代後の子孫であるモハメッド・イブン・ゼイドの墓の上に、1112年から1113年にかけて建てられたことが記されています。

モハメッド・イブン・ゼイドは預言者の子孫であり、結果的にイマームの資格を持つ人物として、8世紀にアラブのカリフ、ウマイヤ朝に対する反乱を指導しました。彼を支持するシーア派はイブン・ゼイドをイマームとして宣言しましたが、反乱はわずか10カ月で厳しく鎮圧され、モハメッド・イブン・ゼイドは殺害されました。その遺体はクーファで磔にされ、頭部はダマスカスのカリフの元に送られました。最初は小さな墓として彼の頭部が安置されていましたが、徐々に壮麗な建築複合体へと発展し、今日ではイスラム建築の最高傑作の一つとして知られています。

廟は複数のドームに覆われており、そのうち一つは他よりも高くなっています。12世紀の建築様式は、その調和と簡潔さで見る者を驚嘆させます。