ダルヴァザ・ガスクレーター へのグループツアー (ヒヴァから)

パラウ・ビビ、トルクメニスタン

パラウ・ビビ、トルクメニスタン

パラウ・ビビの小さな白いモスクは、トルクメニスタンで最も尊ばれている巡礼地のひとつです。このモスクは、コペト・ダグ山脈の岩の上にひっそりと佇んでいます。

伝説によると、パラウ・ビビは村に住んでいた美しい娘でした。ある日、村人たちは自分たちの安全を守るために、迫り来る敵に彼女を差し出すことを決めました。しかし、パラウ・ビビは逃げ延び、山に身を隠して祈り始めました。すると岩が開き、彼女を永遠に包み込みました。その場所が現在、モスクとして祀られています。

トルクメン神話では、パラウ・ビビは妊婦や子どもたちの守護者とされています。出産を控えた女性は特別な儀式を行い、全国から集まった女性たちは美しさや良い夫、子どもを授かることを祈願します。

モスクへは曲がりくねった階段を登ってたどり着きます。途中には岩に残された跡があり、それはパラウ・ビビの膝や肘、指、額の跡だと言われています。若い巡礼者たちはこれらの跡に触れながら祈りを捧げます。

また別の伝説では、遠くに横たわる三日月形の石は、パラウ・ビビが敵に追われた際に恐怖のあまり投げ捨てたメロンの切れ端だとされています。この石にまつわる風習では、若い女性が石の上に立ったときに石が回転すれば幸運が訪れるとされています。回転しなかった場合は、翌年再びこの神聖な場所を訪れるよう勧められます。