ヌラタ近郊のセンティアブ村

澄み渡る空気、絶え間なく響く鳥のさえずり、至る所に見られるテントウムシ、美しい夕焼け、せせらぎの音、花の香り、ロバに乗る暮らし、温かく迎えてくれる地元の人々、そして満天の星空。これらは、ヌラタウ山脈にあるセンティアブ村で体験できる魅力のほんの一部です。

アイダルクル湖から約30キロ離れたこの村は、都会の喧騒を離れ、静けさと自然に囲まれた癒しの場所です。ヌラタウ山脈とキジルクム砂漠の間に位置し、昔ながらの生活様式が今も息づく、時が止まったかのような美しい村です。

地元の人々は、小さな石や岩、粘土を使って家を建て、農作物を育て、直火で調理をします。木の実やピスタチオを収穫・乾燥させ、家畜や家禽を飼いながら、卵、牛乳、肉、羊毛などを自給自足しています。

この地域には、多様な動物、鳥、昆虫が生息しており、その一部は絶滅危惧種としてレッドリストに登録されています。ここでは、ユニークな動植物を見ることができ、まるで古代の町の遺跡を訪ねているような感覚を味わうことができます。

センティアブ村には旅行者向けのゲストハウスが3軒あり、それぞれオーナーの妻の名前にちなんで次の通りに名付けられています：ムフリマ・ゲストハウス、ラヒマ・ゲストハウス、マイサラ・ゲストハウス。ラヒマ・ゲストハウスのオーナー、グルムロド・ザリフラーエフ氏は、2007年に初めて旅行者を受け入れました。その年から、エコツーリズムプロジェクトと自然保護の取り組みが開始されました。

センティアブ村のほかにも、エスキ・フォリシュ、ハヤト、ウフム、アスラフ、アッパーウフムなど、エコツーリズムを受け入れている村があります。地元の人々は徒歩やロバ、馬で移動することが多く、一部の家へは車でもアクセス可能です。

特に夕方や早朝は空気が澄み渡り、深呼吸するだけで心が洗われるような感覚を味わえます。電気は通っていますが、街の明かりが少ないため、夜には満天の星空を楽しめます。時には、月がまるで手の届くところにあるように見えることもあります。

お客様は地元の人々の暮らしを体験し、日常の活動に参加する機会があります。伝統的な粘土製オーブン（タンディール）でパンを焼いたり、ウズベキスタンの結婚式を見学したり、狩猟シーズンには伝統的な馬上競技「クプ・カリ」の観戦を楽しむことができます。最も人気のある観光アクティビティには、ハイキング、バードウォッチング、写真撮影、エコツアーなどがあります。また、友人と一緒にタプチャン（屋外のベンチ）に座り、お茶を飲みながら鳥のさえずりを聞き、リラックスすることもできます。ちなみに、村の飲料水は非常に純粋で、不純物がほとんど含まれていません。

30キロ北にはアイダルクル湖があり、釣りや遊泳を楽しんだり、静かな水面やカモメを眺めたりすることができます。日常を離れ、自然のリズムを感じるには、これ以上の場所はありません。