ダルヴァザ・ガスクレーター へのグループツアー (ヒヴァから)

ジョージアで体験すべきこと10選

ジョージアで体験すべきこと10選

たとえ家が小さくても、家族の心が広ければ、たくさんのゲストを迎えることができます。ジョージアという国は、まさにそのような温もりに満ちた「家」のような場所です。ジョージアの人々の温かなおもてなしは、日々の暮らしや伝統、名所、そして食欲をそそる郷土料理のひとつひとつにまで息づいています。

ジョージアの国では、雄大な山々や静かな森の隠れ家、美しい砂浜やスキーリゾート、さらには世界最古の教会や感動的な美味しさのワインなど、様々な魅力に出会うことができます。1回の旅ですべてを体験するのは難しいかもしれませんが、この「ジョージアで体験すべきこと 10選」のリストは、旅の計画を立てるうえでのよい出発点となるはずです。

1. 焼きたての「プリパン」でお腹も心も満たそう

ジョージアで体験すべきこと10選、プリパン

ジョージアの魅力を体感するには、まず焼きたての温かいパンを味わうことから始めましょう。都市から農村まで、旅の途中で出会う香ばしいパンの香りに、思わず足を止めてしまうはずです。地元で「トニス・プリ」(発音は「トン・エイス・プーリ」)と呼ばれるこのパンは、トーンと呼ばれる丸くて深い粘土製のオーブンで焼き上げられます。外はカリッと、中はふんわり。旅の締めくくりには、焼きたてのプリパンをお土産にぜひ。数日間保存がきくので、イメレティ産のチーズや芳醇なカヘティ地方のワインと一緒に楽しめば、旅の余韻も一層深まります。

2. ムツヘタとジュヴァリ修道院を散策

ジョージアで体験すべきこと10選、ジュヴァリ修道院

ジョージアで最も美しい景観の一つ、トビリシ近郊にあるジュヴァリ修道院。クラ川とアラグヴィ川が合流する丘の上に、7世紀に建てられたこの修道院は、ジョージアで初めてユネスコ世界遺産に登録されました。ジョージアにキリスト教を伝えた聖ニノが、この地に木製の十字架(ジョージア語で「ジュヴァリ」)を立てたという伝承も残っています。そしてそのふもとに広がるのが、古代ジョージア王国の首都ムツヘタ。9世紀の壮麗な大聖堂がそびえ、ワインや地元の食材、手工芸品などが揃うマーケットも人気です。ジョージアの歴史と現代文化が交差するこの場所で、心に残る時間を過ごしてみてください。

3. ジョージアのチーズを試食

ジョージアで体験すべきこと10選、ジョージアのチーズ

ジョージア料理にまだ馴染みがない方にとって、チーズは意外な主役かもしれません。しかし、この国を訪れたら、地元チーズの試食は外せません。ジョージアでは、温かい料理にも冷菜にもチーズがたっぷり使われ、前菜としても独自の存在感を放っています。特に人気なのが、柔らかな食感とほのかな酸味が魅力の「スルグニ」、香り高いゴーダ種の羊乳チーズ、ピリッと刺激のある「コビ」など。ぜひイメレティ産のチーズをひと塊購入して、ピーナッツペーストの前菜「プハリ」や、肉とチーズを包んだ「ヒンカリ」と合わせて堪能してください。地元の発酵ソフトドリンク「タルフン」と一緒に味わうディナーは、忘れられない食の思い出になるでしょう。

4. ボルジョミのミネラルウォーターを味わう

ジョージアで体験すべきこと10選、ボルジョミのミネラルウォーター

ジョージアを代表する天然飲料といえば、やはり「ボルジョミ・ミネラルウォーター」。現在ではボトル詰めされ、40か国以上に輸出されているこの水は、古くから“癒しの水”として親しまれてきました。水源は地下約8キロメートルという深さにあり、厚い火山岩層を通って湧き出すため、60種類以上の天然ミネラルが豊富に含まれています。特に、湧き出たばかりの水を現地で味わうと、その新鮮さとまろやかさに驚くでしょう。ボルジョミ・セントラルパークで一日を過ごしたあとは、ぜひこの名水を現地で体験してみてください。

5. ピロスマニの世界をお土産に

ジョージアで体験すべきこと10選、ピロスマニ

ジョージアを代表する画家、ニコ・ピロスマニの作品は、素朴で温かみのあるタッチと、ジョージアの人々の生活や文化を生き生きと描いた表現で多くの人々に愛されています。羊飼いや王子、聖職者、職人、豪華な宴や農作業風景まで、ジョージアの精神と日常が彼の絵の中に息づいています。オリジナル作品はオークションで150万ドルを超える価格で取引されることもありますが、観光客向けには手ごろな価格の複製品や関連グッズも多数販売されています。また、現代ジョージアの人気アーティスト、ズラブ・マルティアシビリによるカラフルな作品も、マグネットやポストカードなどのお土産として人気。旅の思い出を持ち帰るのにぴったりです。

6. カヘティ地方で本場ワインを堪能

ジョージアで体験すべきこと10選、カヘティ・ワイン

ジョージアは、500種類以上のブドウ品種が育つ、世界でも屈指のワイン生産地です。そんなジョージア旅行で欠かせないのが、ワインツアー。特にカヘティ地方は、ジョージアワインの本場として知られ、美しいアラザニ渓谷に沿って多くのワイナリーが点在しています。赤ワイン派には、フルボディのサペラヴィや、クヴァンチカラ、ムクザニ、アハシェニ、キンズマラウリなどがおすすめ。一方、白ワインを楽しむなら、ムツヴァネ、カヘティ、ツィナンダリなどの繊細な味わいに出会えます。家族経営のワイナリーでは、ジョージア伝統の「クヴェヴリ」と呼ばれる土器を使った醸造法を今も受け継ぎ、来訪者に温かくワインづくりの歴史を紹介してくれます。その場での試飲はもちろん、贈り物や記念に数本購入して帰れば、旅の余韻をご自宅でも楽しめることでしょう。

7. スヴァネティの大自然を満喫

ジョージアで体験すべきこと10選、スヴァネティ

スヴァネティへの旅は、ジョージアで最も冒険心をくすぐる体験の一つです。この地域はアクセスが容易とは言えませんが、その分、手つかずの自然と独自の文化が色濃く残る、非常に魅力的な場所です。他の地域とは一線を画すスヴァネティでは、今もなお固有のスヴァン語が話され、伝統が大切に守られています。地域の中心地メスティアでは、中世の石造りの監視塔に登ったり、地元の名物であるミートパイ「クブダリ」を味わったりすることができます。さらに、メスティアから足を延ばしてウシュグリへ向かえば、ヨーロッパでも最も標高の高い定住村のひとつにたどり着き、歴史的な建造物や雄大な風景に出会えるでしょう。夏には、スヴァネティに点在する数多くのハイキングコースで息をのむような絶景を楽しみながらトレッキングを。冬には、一帯の山々がスキーリゾートに姿を変え、世界中のスキーヤーや観光客を魅了します。

8. アジャリアで一白

ジョージアで体験すべきこと10選、バトゥミ植物園

アジャリアは、ジョージアを代表するビーチリゾート地。小石が敷き詰められた海岸、水上スポーツ、治癒効果があるとされる鉱泉、そしてたっぷりの陽射しが、訪れる人々をあたたかく迎えてくれます。内陸部に目を向ければ、緑深い山々や国立公園、歴史的建造物が点在し、豊かな自然と文化が楽しめます。アジャリアの中心都市バトゥミは、海沿いに広がる約7キロの遊歩道が有名。植物園や美しい公園、ヤシの木が立ち並ぶ通りには、バーやレストランが点在し、踊る噴水や華やかな夜景とともに、美食と上質なサービスが楽しめます。アジャリアには、他の地域とはひと味違う独自の魅力があります。たとえば、この地方特有の「アジャルリ・ハチャプリ」は、船の形をしたチーズパン。バトゥミの海洋都市としての個性を象徴する一品です。

9. シグナギで恋に落ちる

ジョージアで体験すべきこと10選、チュルチェヘラ

「愛の街」として知られるシグナギは、ジョージアの中でも特にロマンチックな雰囲気を持つ魅力あふれる町です。近年、ジョージアはこの街を「観光の真珠」と呼ばれるほど洗練された観光地へと変貌させました。アラザニ渓谷を見下ろす石畳の通りには、ジョージアの代表的なスパイス「アジカ」や「クメリ・スネリ」、フルーツとナッツを使った伝統的なお菓子「チュルチヘラ」を扱う店が並び、散策するだけでも楽しめます。シグナギ要塞は、ジョージアで唯一、城壁がほぼ完全な形で保存されている貴重な遺構です。パートナーと共に歩くのにぴったりのロケーションであり、カップルで訪れるなら、まさに最適な旅先と言えるでしょう。特に印象的なのは、シグナギでは24時間いつでも結婚証明書を発行してもらえるというユニークなサービス。思い出に残る特別な時間を過ごしたい方にはぴったりです。

10. ムタツミンダ山に登山

ジョージアで体験すべきこと10選、ムタツミンダ山

トビリシ市内から簡単にアクセスできるムタツミンダ山は、家族連れからカップルまで幅広く楽しめる人気スポットです。山頂からは、首都トビリシを一望できる素晴らしい景色が広がります。山の中腹には、聖ダビデ神父教会とムタツミンダ・パンテオンがあります。ここには、ロシアの詩人アレクサンドル・グリボエードフや、ジョージアの自由の象徴ともいえる詩人イリヤ・チャフチャヴァゼとその妻ニーナの墓があり、歴史と文化に触れることができます。頂上には、アトラクションやレストランが集まる「ムタツミンダ公園」があり、観覧車や遊具など、子どもから大人まで一日中楽しめるレジャー施設として人気です。おしゃれなレストランで食事を楽しみながら、トビリシの街並みを一望するのもおすすめです。

伝統的なツアーを求める方にも、ユニークなアクティビティを楽しみたい方にも、ムタツミンダ山はその期待に応えてくれるはずです。