カパル=アラサン、カザフスタン
カパル=アラサン(H-985)は、ジュンガル・アラタウ山脈の北側斜面、ビエン川のほとりに位置する保養地です。この保養地は、ムラリト駅から110キロメートルの距離にあります。また、カザフスタン初の保養地として1886年に開設されました。1月の平均気温はマイナス10℃、7月の平均気温はプラス20℃です。年間降水量は350mmで、年間の日照時間は約2830時間となっています。この保養地の主な治療要素は、塩化硫酸ナトリウム水(29〜44℃)であり、この水には窒素とケイ酸が含まれており、浴用やシャワー療法に使用されます。カパル=アラサン保養地は、同じ名前の鉱泉を基に設立されました。この保養地は、多くのポプラやニレの木が生い茂る公園の中心部に位置しています。施設の敷地内からは、ジュンガル・アラタウ山脈の雪を頂いた峰々を望むことができます。カパル=アラサンの鉱泉は、弱い放射能を持つ硫酸塩・塩化ナトリウム系の温泉に分類されます。泉の大部分の温度は35〜37℃であり、その水温や放射能レベルはツカルトゥボ温泉(グルジア)と類似しています。これらの鉱泉は、リウマチや代謝疾患、末梢神経系や血管疾患、婦人科系疾患の治療に適しており、また銅や鉛の中毒に苦しむ人々の治療にも利用されています。