ビシュケク美術館
キルギス美術館は、キルギスで最初の美術館の一つとして1935年に設立されました。当初は「国立美術館」と呼ばれ、オークパークにある聖ニコラス教会の建物内に設置されていました。最初に展示された絵画は、モスクワのトレチャコフ美術館、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館、モスクワの東洋美術館など、ソ連各地のギャラリーから寄贈されたものです。その後も作品の購入が進み、現在ではコレクションの総数が17,500点を超えています。
現在の建物は1974年に建設され、美術館の本館はソビエツカヤ通りに移転しました。一方、元の聖ニコラス教会は芸術家連合ギャラリーとして利用されるようになりました。美術館には、シルダクや刺繍、彫刻などの応用美術の大規模なコレクションに加え、絵画、デッサン、木版画、彫刻などのロシアとソビエト美術の作品が展示されています。また、テオドール・ヘルツェンによる「マナス叙事詩」を描いたリノカット作品のコレクションや、エジプト、ギリシャ、ローマの有名な彫像のレプリカも多数所蔵されています。
展示や照明の環境が必ずしも完璧ではないですが、美術館に収蔵された作品は訪れる価値があります。また、地元アーティストの傑作や海外からの作品を紹介する特別展も頻繁に開催されており、訪れる人々に新たな発見を提供しています。