キルギス国立記念フルンゼ・ハウス博物館、ビシュケク

フルンゼ・ハウス博物館は、ミハイル・フルンゼの生涯と業績を記録するために、1925年に開館したビシュケク初の本格的な博物館です。

ミハイル・ヴァシレヴィッチ・フルンゼは、1885年2月2日に、当時ピシュペクと呼ばれていた地域（現在のビシュケク）で生まれました。彼は革命家であり共産主義者として長く支持を受け、ロシア内戦では赤軍の司令官として活躍しました。1920年、東部戦線で白軍からヒヴァとブハラを奪取し、ピョートル・ウランゲルからクリミアを奪還したことで特に有名です。1921年、フルンゼはウクライナ・ソビエト社会主義共和国の代表としてトルコを訪れ、新生トルコ共和国とソビエト連邦の外交関係を確立しました。1925年に死去し、モスクワのクレムリンの壁墓地に埋葬されました。その後、彼の功績を称え、ピシュペクは「フルンゼ」と改名されましたが、1991年の独立後に現在の「ビシュケク」に改名されました。

元々の博物館は、フルンゼが生まれた茅葺き屋根の小屋の中に設置され、1925年に開館しました。現在の建物は1967年に建設され、小屋全体を覆う形で設けられています。この建物には、1,760平方メートル（18,945平方フィート）の展示スペースがあり、元の小屋そのものがその中に保存されています。展示のラベルや説明は主にキルギス語とロシア語のみですが、この博物館は訪れる価値があります。特に、フルンゼが過ごした最初の家を直接見て歩く体験は貴重です。

博物館には、書類や写真、その他の遺品を含む6,000点以上の展示品が収蔵されています。また、フルンゼの友人や家族が使用していた食器や書庫、衣類、家具なども展示されています。1階部分に保存されている小屋は、19世紀から20世紀初頭にかけての典型的なロシアの農民小屋の好例であり、見学が可能です。