アシガバート近郊のアブル・ファズル廟

アブル・ファズル廟は11〜12世紀にムスリム神秘主義者アブ・ファズルの墓の上に建てられ、その壮麗なプロポーションと仕上げで有名です。それはセラフスのオアシスだけでなく、中央アジア全体の中世建築の最も重要な記念碑の一つとして名声を得ました。

アブル・ファズル廟は古セラフスの強力な城塞から南へ300メートルの場所に位置しており、中世に世界的に有名だったセラフス建築学派の代表的な作品です。

比較的小規模でありながら、その廟は壮大さ、形の洗練さ、完成度、そして調和のとれたデザインの比例で驚かせます。その正確な建設年は1024年です。19世紀に廟の門の記念碑的な碑文が解読されました。それによれば、「ティムール朝のシャー・ルフの命令により、1425年に建物が修復され、拡張され、ポータルが追加された」と記されています。確かに、1221年のモンゴルの襲撃で廟は大きな被害を受けましたが、ティムール朝の支配者たちのおかげで再生されました。再建時には、廟の内部と外部が石膏の鍾乳石で装飾されました。内部は大幅に改造され、ポータルも再構築されました。

つい最近、霊廟は再び改修工事が行われました。

現在、廟は基礎部分が四角柱で構成された壮大な建造物となっており、高さ5メートルの地点で四角柱が六角形に変わり、次に十二角形へ、そして最終的に円筒形のドラムに変化します。この壮麗な構造を大きなドームが冠しており、天空を象徴しています。

全体の複合体は焼成レンガで作られており、壁は驚くほど巧妙な二重のレンガ造りで装飾されています。廟の周囲にはギャラリーがあり、入口の右と左にある2つの螺旋階段で接続されています。廟の高さは14.07メートルです。通常、セラフス・ババに似た廟は青またはターコイズ色のタイルで覆われていましたが、残念ながらそれらは現存していません。

今日、アブル・ファズル廟はトルクメニスタンの主要な遺跡の一つであり、多くのイスラム教徒の巡礼者が訪れます。