トルクメニスタンの自然 - 植物相

トルクメニスタンの植物相は、貴重な遺跡林や亜熱帯地域、保存状態の良い数百年にわたる植生で彩られた美しい自然の宝庫です。

国土には2,500種類以上の植物が生息しており、そのうち約700種がカラクム砂漠に自生しています。中でも特に貴重な植物として知られるのが、コペトダーグ山脈の人里離れた山頂に生育する樹齢2,000年のジュニパー（トルクメン・アルチャ）です。また、ウナビの森（クギタング）には樹齢200年以上の木々が立ち並び、特有の自然景観を形成しています。

アジデレ峡谷にあるカラカラでは、樹齢500年を超える「シャホズ（ナッツの王）」が有名です。また、イパイカラにはユニークなナッツの森が広がっています。さらに注目すべきは、クギタングに位置するピスタチオのサバンナ「バドフィザ」です。ここには樹齢100年以上の木々が生い茂り、その美しさと希少性は他に類を見ません。コペトダーグ山脈の麓には約1,700種類の植物が自生しており、中央アジア最大の「植物コレクション」とされています。また、砂漠地帯の植物相の代表例として、イェラジン自然保護区に生息する最古のブラックサクサウルが挙げられます。

これらの豊かな植物群は、トルクメニスタンの自然の多様性と美しさを象徴する存在です。