ダルヴァザ・ガスクレーター へのグループツアー (ヒヴァから)

トルクメニスタン - カラクム砂漠

トルクメニスタン - カラクム砂漠

カラクム砂漠は、カスピ海からパミール山脈の麓、アムダリヤ川からコペトダーグ山脈まで広がる、総面積35万平方キロメートルの広大な砂漠です。その名前は「黒い砂」を意味し(「カラ」=黒、「クム」=砂)、かつてこの地を横断しようとした人々がアジアの焼けつく太陽の下で命を落としたことから、その名にふさわしい「暗い」イメージがつけられました。

カラクム砂漠は砂丘や砂稜、小規模な塩沼やタキール(粘土平原)が点在する起伏のある平原です。高原地帯に位置するザウングズ・カラクム、低地に広がる中央カラクム、クギタングタウ山脈の麓へと続く南東カラクムの3つの地域に分かれます:

砂漠にはオアシスのような地表水はほとんど存在しませんが、砂の下に大量の地下水があり、掘削された井戸を通じて利用されています。また、砂漠を横断するカラクム運河は、アムダリヤ川から水を引き、約1,000kmにわたり砂漠地帯に供給しています。さらに、南部には山から流れ下る川がいくつか存在し、砂漠の中で消えています。

カラクム砂漠の気候は非常に厳しく、夏は気温が50℃に達し、地表の温度は80℃にまで上昇することがあります。一方、冬は-30℃まで冷え込むこともあります。降水量は非常に少なく、主に11月と4月にわずかに降ります。

カラクム砂漠の植物相には、砂スゲ、アカシア、サクサウルが含まれます。春になると草花が砂丘を除く広範囲に咲き誇り、美しい景観を作り出します。しかし、これらの草花は5月までに完全に乾燥してしまいます。動物相としては、ガゼル、キツネ、オオカミ、さまざまな齧歯類、トカゲ、ヘビ、昆虫などが生息しています。さらに、この地域では野生動物だけでなく、草地農業が行われており、羊やラクダの放牧が一般的です。