ブハラ近郊のナクシュバンディ建築群

ホージャ・バハウッディン・ナクシュバンディ記念館は、イスラム教における最も重要な聖地の一つです。ナクシュバンディヤ教団の創設者であり、14世紀の偉大な神学者であったホージャ・バハウッディン・ナクシュバンディは、ブハラ市から12キロ離れたカスリ・オリフォン村に埋葬されています。かつては、現在のナクシュバンディの墓がある場所に異教の寺院がありました。

ナクシュバンディは、アミール・ティムールの精神的指導者としても知られ、メッカへの巡礼を32回行ったことで有名です。彼は、謙虚さと質素な生活を重要視し、「心は神と共に、手は働く」という信条を提唱しました。

複合施設の主要な建築物であるハナカを中心に、モスクの正面にはミナレットと小規模なマドラサが建てられています。また、ダフマ（礼拝所）の西側にはナクシュバンディのお墓を含む大規模な墓地が広がっています。近くには、彼の母親や師匠であるサイード・ミール・クロルのお墓もあります。

この記念館は、中央アジア全域で聖地と見なされ、多くの信者が願掛けや癒しを求めて訪れます。

また、施設内には博物館が併設されており、スーフィー教に関連する衣装や書籍、その他の展示品を通じて、スーフィズムに関する貴重な資料が保存・展示されています。