ダルヴァザ・ガスクレーター へのグループツアー (ヒヴァから)

キルギスの伝説:ジェティ・オグズの岩

キルギスの伝説:ジェティ・オグズの岩

ジェティ・オグズには、地面に横たわる牡牛のように見える7つの赤い岩があります。この岩がどのようにしてその形になったのかについては、キルギスに伝わる伝説があります。

昔、2人のハーン(王)がいました。そのうちの1人には美しい妻がいましたが、もう1人のハーンがその妻に恋をし、彼女を夫から奪い去りました。これがきっかけで、両ハーンの間で残忍な戦争と激しい敵対が始まりました。妻を奪ったハーンは、賢者に助言を求めました。賢者は争いに巻き込まれることを望みませんでしたが、しぶしぶこう答えました。「妻を殺しなさい。そうすれば、もう一人のハーンが彼女を取り戻すことはできなくなるだろう。」

妻を奪ったハーンは、大きな祭りを開き、7頭の牡牛を殺すよう命じました。そして最後の牡牛が殺されたとき、そのハーンは自らの妻を殺しました。彼女の心臓から流れ出た血が7頭の牡牛を飲み込み、ハーンとその家来たちをも死に至らしめました。その後、牡牛が流れ着いた場所で、現在「ジェティ・オグズ」(キルギス語で「7頭の牡牛」)と呼ばれる赤い岩の姿に変わったといいます。