ダルヴァザ・ガスクレーター へのグループツアー (ヒヴァから)

キルギスの伝説: サリ・チェレク湖

キルギスの伝説: サリ・チェレク湖

数千年前、現在のサリ・チェレク湖がある場所には広大な谷が広がっていました。この谷には、海の神「ホー」の召使いである、金色の衣服をまとった僧侶たちがやってきました。

彼らは谷の川岸に「サイ・ホー」という都市を築き、何千年もの間そこに暮らしていました。彼らは魚の体と人間の頭を持ち、寺院の大理石の盆に宿る海の神「ホー」を崇拝していました。コは地元の人々に農業や家畜の飼育、さらには商業の知識を教え、人々の暮らしを豊かにしました。

この谷では、大祭司が1世紀ごとに亡くなると、僧侶たちは谷の中で最も美しい娘を選び出し、神聖な盆の前に連れていきました。すると、ホーが盆の中から現れ、その娘の唇にキスをしました。その後、9か月が過ぎると、その娘は次の大祭司となる子供を産みました。

このようにして、谷は何千年にもわたり平和に包まれていました。しかし、ある日突然、悲劇が訪れました。敵が谷に通じる秘密の道を見つけ、街に侵入したのです。彼らは僧侶や住民のほとんどを殺害しました。生き残った大祭司は、敵と戦うために神「ホー」に助けを求めました。ホーは盆の中から現れ、大きな叫び声を上げました。その瞬間、谷の岩が崩れ落ち、山の頂上から水が谷に流れ込みました。その水流は侵入者を全て押し流し、同時に最後に生き残った住民とコ自身もその水の中へと消えました。こうして、サリ・チェレク湖が形成されたと言われています。そして、今でも湖には神「ホー」が住んでいると信じられています。