ジョージアの国民統一の日
4月9日
ジョージアの祝日の中でも、「国民統一の日」は最も厳粛な記念日とされています。これは、1989年4月9日に発生した、平和的な反ソビエト集会中に命を落とした21名の市民を追悼する日です。
この事件は「4月9日の悲劇」あるいは「トビリシの悲劇」としても知られており、首都トビリシのルスタヴェリ通りにある政府庁舎前で起きました。数千人が集まった抗議活動に対し、当時のソ連軍が介入したことで混乱が発生し、21名が死亡、そのうち17名は女性で、最年少の犠牲者はわずか16歳でした。また、数百人の参加者が負傷し、治療を要する事態となりました。
この悲劇的な出来事は、ジョージアにおけるソビエト連邦からの独立運動をさらに後押しすることとなり、それからちょうど2年後の1991年4月9日、ジョージアは独立を宣言しました。現在、国民統一の日には、ジョージア議会議事堂前にある「4月9日記念碑」に人々が花を捧げ、ろうそくを灯して犠牲者を追悼し、国の統一と独立への想いを新たにしています。