カザフスタンの伝統的なスープ

カザフスタンの伝統的なスープは、前菜としてもメインディッシュとしても楽しむことができ、寒い日に体を温めるのにぴったりの料理です。

ソルポ（ショルポ、シュルパとも呼ばれる）は、カザフスタンで最も一般的なスープで、国民食であるベスバルマクの残りの肉を使って作る風味豊かなスープです。羊肉を煮込んだ後、その煮汁を大きな器に注ぎ、刻んだ肉を加えます。現代のソルポのレシピには、じゃがいもやにんじんを加えることも多くなっています。

カザフスタンのヌードルスープ「ケスペ」は、子どもたちに特に人気があります。これは、卵麺、にんじん、ハーブを使った肉のスープです。スープのだしには、脂肪分の多い馬肉や牛肉、時にはラクダの肉が骨付きのまま煮込まれて作られます。また、より濃厚なスープを作るために、肉とは別に骨を加えることもあります。

サルマもカザフ人に愛されているスープの一つです。基本的にはケスペと同じですが、野菜が加わる点が異なります。また、調理法にも違いがあります。サルマを作るには、まず大鍋で脂を溶かし、肉と玉ねぎを炒めます。次にトマト、ピーマン、ナス、じゃがいもを加え、水を注ぎます。麺は手作りの薄いものを別の鍋で茹で、最後にスープに加えて仕上げます。

ナリンは、細かく刻んだ麺と肉を使ったカザフスタンのスープで、通常スープと具材を分けて提供します。昔は、ベスバルマクを作った後に残った馬肉、麺、スープを再利用して、この料理を作っていました。特に祝祭日の翌日に食べられることが多かったのですが、現在では独立した料理として作られるようになっています。

カザフスタンの伝統的なスープは一年中楽しむことができ、カザフ料理の重めのメインディッシュの合間に、胃を休めるのにも最適な一品です。