ブハラでのアクティビティ
ブハラは「アジアの宝石」と称され、世界中のイスラム教徒にとっても重要な信仰の地です。この都市には独特で美しい場所が数多く存在しており、主要な名所を巡るには少なくとも2日が必要です。しかし、東洋の魅力に浸り、古代の歴史を深く探求するには、4日以上の滞在をお勧めします。
ブハラの魅力は、歴史的・建築的な遺産の豊かさだけでなく、旧市街の独特な雰囲気にもあります。古い街並みに囲まれたブハラの路地は、まるで迷路のように複雑で魅惑的です。ここでは、ブハラを満喫するためのトップ10のアクティビティを紹介します。これらすべてが、この壮大な東洋の都市の色鮮やかな姿を浮かび上がらせます。
ブハラの象徴とされるのは、12世紀にカラハン朝の統治下で建てられた高さ47メートルのカラーン・ミナレットです。当時、このミナレットは中央アジアで最も高く、貿易商や巡礼者にとって街への目印となる灯台の役割を果たしていました。現在でも、ウズベキスタンの観光名所として必見の一つです。もう一つの見どころは、かつて地元の統治者の居城だったアルク城です。19世紀初頭に建てられたこの城は、ブハラ最古の建築物の一つです。また、サーマーニー朝時代の廟も必見です。この廟は、その精巧な装飾と均整のとれた美しさで知られています。そこからほど近い場所には、聖なる泉チャシュマ・アイユブがあり、伝説によると預言者ヨブが杖で地面を打った際に現れた水が今でも湧き出ています。
1. ラビ・ハウズ建築群
ブハラの観光名所の中でも特に有名なスポットの一つが、ラビ・ハウズです。暑い地域では、水辺は常にコミュニティの中心として機能してきました。ラビ・ハウズも同様に、何世紀にもわたって住民たちの憩いの場として愛されてきました。かつてはこの場所で生活用水が汲まれ、周辺にはバザールや茶屋が並んでいました。時が経つにつれ、ナディル・ディヴァン・ベギとクケルダシュのマドラサ、さらにナディル・ディヴァン・ベギのハナカがこのエリアに建てられました。
現在でも、ラビ・ハウズはブハラで最も人気のあるスポットの一つです。周辺には多くのホテルが建ち並び、多くの観光ツアーの出発地点となっています。また、水辺には東洋風の広くて居心地の良いカフェがあり、夜遅くまで賑わいを見せています。
2. ポイ・カラーン建築群
この建築群には、小さなアミール・アリムハン・マドラサ、大きな青いドームを持つ壮麗なミル・アラブ・マドラサ、優美な列柱を備えた広大なカラーン・モスク、そして何世紀にもわたりブハラの観光名所としてそびえるカラーン・ミナレットが含まれます。
ポイ・カラーン建築群をじっくりと堪能するためには、少なくとも2時間を確保してください。この美しい場所の思い出に残る写真を撮るため、カメラの充電を忘れないようにしましょう。この複合施設は、ラビ・ハウズからアルク城へ向かうルートの便利な場所に位置しています。ブハラを訪れるなら、ここは必ず行くべきスポットの一つです。夕方には訪れて、温かい照明に照らされたカラーン・ミナレットの美しさを堪能することをおすすめします。
3. チョル・ミノル・マドラサ
チョル・ミノル・マドラサは、ブハラの中でも特に独特な建築物のひとつです。1806年に建設されたこのマドラサの名称は、トルコ語で「4つのミナレット」と訳され、その外観が特徴です。それぞれのミナレットは独自のデザインを持ち、内部の中世風の装飾と階段は、訪問者を東洋の魅惑的な雰囲気に引き込みます。
現在、チョル・ミノル・マドラサは旧市街の奥に位置しており、ブハラの観光名所のひとつとして人気を誇ります。ガイドやナビゲーターなしで自ら探索するのも楽しみのひとつです。
4. サ―マ―ニー廟
サーマーニー廟は、中央アジアの建築技術の象徴ともいえる存在です。9世紀から10世紀にかけて建設されたこの霊廟は、チンギス・ハーンの軍勢による侵略にも奇跡的に耐え抜きました。伝説によると、地元の住民が侵攻前に霊廟を砂で覆い、バルハン砂丘を形成して隠したと言われています。
この霊廟は、内部と外部の両方で見られる緻密なレンガ細工で有名であり、建築デザインは地球と宇宙の調和を象徴しています。立方体は安定を、半球体は天を表しています。現在、この壮大な建造物は、ブハラ最古の井戸があるチャシュマ・アイユブ霊廟の近くに位置する都市公園の中心に立っています。
5. アルク城
アルク城は、ブハラの初期の歴史を象徴する建築物であり、最古の居住地があった場所とされています。時代を経るごとに要塞は拡張され、壁も高く築かれました。要塞はブハラのアミール（首長）の宮殿として機能し、20世紀初頭まで使用されていました。1920年の大規模な空爆により、内部の大部分が破壊されました。
現在、アルク城の壁は高さ16～20メートル、敷地面積は約4ヘクタールに及びます。内部には小さな博物館や復元された宮殿、モスクなどの歴史的建造物があります。この要塞内の散策は、ブハラツアーの定番であり、ぜひ訪れるべき場所です。
6. ボロハウズ・モスク
アルク城の真正面に位置するボロハウズ・モスクは、ブハラのもう一つの著名な観光名所です。このモスクは、ラビ・ハウズのような小さな人工池に由来する名前を持ち、市内で最も美しいモスクの一つとされています。高く繊細に彫られた柱と美しく装飾された天井は、独特の東洋的な雰囲気を醸し出し、優美なミナレットがその魅力を一層引き立てています。
このモスクは1712年に建設され、1917年には大規模な改修が行われました。かつてはブハラの主要な金曜モスクとして使用され、現在も礼拝の場として機能しています。
7. アブドゥルアズィーズ・ハーン・マドラサ
アブドゥルアズィーズ・ハーン・マドラサは、ウズベキスタン全土でも最も美しい門を持ち、その精巧な幾何学模様と鮮やかな絵画で知られています。内部には、学生用の小部屋（フジュラ）や、小規模な冬季モスクがあります。訪れる際には、ぜひモスクの部屋も見学してください。壁画には伝説的な神話に基づくシンボルが描かれ、夜明けに神聖な光が差し込むと言われています。
このマドラサはブハラの主要な観光名所の一つであり、その対面にはより古く控えめなウルグベク・マドラサが位置しています。こちらも歴史的な価値が高く、訪れる価値のある場所です。
8. マゴキ・アッタリ・モスク
マゴキ・アッタリは、地下に半分埋もれたような独特のデザインが特徴のモスクで、長い年月をかけて砂や土が堆積し、ほぼ埋まってしまいました。この場所はかつて、ゾロアスター教の寺院があった場所であり、その後モスクに改築され、さらにブハラのユダヤ人も祈りを捧げる場として利用されました。
現在のマゴキ・アッタリ・モスクは、美しいテラコッタと磨かれたレンガ造りの正門ですぐに見分けられます。内部にはカーペットを専門とする小さな博物館やお土産物店もあり、訪れる価値があります。モスクはトキ・サラフォンとテルパク・フルションの貿易ドームの間に位置しており、見逃さないようにしてください。
9. ブハラの貿易ドーム
ブハラの交易ドームは、4つの歴史的建造物からなる商業施設の集合体です。シルクロード全盛期には、これらのドームが市内の交易の中心地として機能し、それぞれ異なる商品を取り扱っていました。現在も市場としてその役割を果たしています。
ラビ・ハウズ近くに位置するトキ・サラフォン・ドームは、歴史的に両替商が集まる場所でした。続いて、テルパク・フルション・ドームは書籍の取引に特化していました。ティム・アブドゥラハン・ドームは、織物や絨毯の商取引で有名で、現在もその伝統が続いています。最後に、トキ・ザルガロン・ドームは宝石商の店が並び、現在も東洋の宝石を取り扱う店舗が営業しています。これらのドームでは職人の工芸品やお土産が手に入るため、訪れる際には余裕を持ってお金を準備しておくことをお勧めします。これらすべてのドームを訪れることは、ブハラで必ず体験すべきことの一つです。
10. スィトライ・モヒ・ホサ宮殿
市街地からわずか2 キロ、ラビ・ハウズから7 キロの場所に位置するスィトライ・モヒ・ホサ宮殿は、東洋と西洋の建築様式が融合した歴史的および文化的な建造物です。この宮殿は、地域の豊かな歴史と建築の多様性を象徴しており、ブハラの主要観光名所の一つとして挙げられます。ブハラ最後の首長の命により、1912年から1918年にかけて建設されたこの宮殿は、現在、趣のある公園に囲まれ、内部のホールは応用芸術博物館として改装されています。オリジナルの受付エリア、ティールーム、客室も、細心の注意を払って保存されています。
通常、ブハラの日帰りツアーにはこの宮殿の見学が含まれており、チョル・バクル墓地やナクシュバンディ廟と組み合わせて、丸一日かけて訪れることができます。
また、以下のブハラ近郊の名所も訪れる価値があります。
ブハラの西5キロに位置する中世の墓地で、現在は霊廟、モスク、ミナレットなど30棟の建物があります。静寂な環境の中で、歴史の息吹を感じながらゆったりとした時間を過ごせる場所です。
ブハラの東12キロに位置する、重要な記念建造物です。この地には、尊敬されるスーフィー聖者バハウッディン・ナクシュバンディが眠っており、彼が創設したスーフィー教団は現在でも多くの信徒を持ちます。
1895年から1898年にかけて、ロシア皇帝ニコライ2世の訪問に備えて建設されたこの宮殿は、バロック様式、帝国様式、新ムーア様式が調和した建築の傑作です。ブハラから12 キロほど離れたカガンの町の駅近くにあり、電車で到着した際に目にすることができます。
ブハラ滞在中に訪れる価値のある場所で、この保護区では、地域特有の動植物を観察でき、自然遺産について学ぶことができます。