アイ・クル湖、キルギス

アイ・クル湖（アイ・ケル湖） は、キルギスのバトケン州レイレク地区に位置する山岳湖です。標高2,915メートルにあります。

キルギス語で「アイ・クル」は「月の湖」を意味します。この名前は、湖が弓なりの形をしていることに由来していると考えられています。しかし、上空から湖を眺めても月の形を見つけるのは難しいかもしれません。

この湖の起源は、トルキスタン山脈の北斜面で発生した地震に関連しています。湖の面積はわずか0.82平方キロメートルで、2本の小さな支流が流れ込んでいます。

アイ・クル湖は山中に位置しているため、10月から3月にかけて氷で覆われます。この地域には植生がほとんどなく、樹木はほぼ存在しません。

アイ・クル湖へのアクセスは容易ではありません。湖岸はほとんどが急峻な崖で覆われていますが、南側から訪れる場合は忘れられない絶景を楽しむことができます。

ただし、訪れる際には注意が必要です。まず、この湖はタジキスタンとの国境近くに位置しており、訪問には特別な許可が必要です。また、地形が複雑で迷いやすいため、必ずガイドを同行させる必要があります。