ダルヴァザ・ガスクレーター へのグループツアー (ヒヴァから)

コル・ウコク湖、キルギス

コル・ウコク湖、キルギス

コル・ウコク湖(ケル・ウコク湖) は、キルギスのナリン州に位置し、テルスケイ・アラトー山脈の北東部にあります。標高の高い山岳湖で、水温は非常に冷たく、泳ぐためではなく、静寂と美しい景色を楽しむために訪れる人が多い場所です。

湖には、アルメニアから移入されたセヴァンマス(マスの一種)が生息しています。また、湖周辺の草原ではエーデルワイスが見られ、近くにはオオカミ、キツネ、ウサギ、ヤギなどの野生動物が生息しています。

かつてはシルクロードのキャラバンがこの地域を通り、中国のカシュガルへ向かうためトルガート峠を越えたと言われています。

夏になると、牧畜民が家畜を連れてこの地にやってきて、ジャイロー(夏の放牧地)で生活します。ジャイローはキルギス人にとって単なる夏の牧草地ではなく、数百年にわたる伝統です。牧畜民は伝統的なキルギス料理の半加工品を持参し、ユルト(移動式住居)を設営して数カ月間滞在します。訪問者には、発酵させた馬乳の飲み物であるクミスや、塩味の効いた乾燥チーズボールのクルートが振る舞われます。

コル・ウコク湖を訪れるには特別な許可が必要です。それでもこの地を訪れたい人々は多く、この冷涼な湖が四季折々の風景を楽しませてくれるからです。

湖の近くでは宿泊も可能で、地元の住民がキルギス伝統の居心地の良いユルトを貸し出しています。

湖周辺では徒歩や馬での小さな山岳トレッキングを楽しむことができます。自然の美しさと澄んだ空気が旅の良き伴侶となるでしょう。乗馬経験がない方でも、地元のキルギス人が親切に教えてくれます。

湖の近くにはコチコルカ村があり、地元の文化や伝統に触れることができます。

訪れる際には天候の良い日を選ぶのが賢明です。降雨があると未舗装の道がぬかるみ、旅が困難になる可能性があるからです。

また、コル・ウコク湖の近くにはオルト・トコイ貯水池があります。この貯水池は標高170メートルに位置し、地元住民だけでなく観光客にも人気のある美しい場所です。貯水池の長さは18キロメートル、幅5キロメートル、最大深さは47メートルに達します。