ダルヴァザ・ガスクレーター へのグループツアー (ヒヴァから)

クルン湖、キルギス

クルン湖 は、キルギスのオシ州にある最も大きな山岳湖です。標高2,856メートルに位置し、クルン自然保護区の中にあります。この湖は、地震によって形成されました。

湖の長さは4.6キロメートル、幅は0.7キロメートル、表面積は3.25平方キロメートルで、最大水深は91メートルに達します。

湖の周辺には高山草原や亜高山帯の森林が広がり、どの湖岸からも壮大な山岳のパノラマを楽しむことができます。この美しい景色は観光客だけでなく、地元の人々も引き寄せています。

クルン自然保護区 は、2004年に豊かなネズや針葉樹林を含む動植物を保護するために設立されました。それ以前、この地域では密猟が行われていましたが、保護区の設立により密猟は完全に禁止され、現在では行われていません。また、保護区への立ち入りには特別な許可が必要であり、簡単には入ることができません。

保護区は、面積約1万8,500ヘクタールの「クルナタ区」と、約6,000ヘクタールの「トンゾー区」の2つの区域に分けられています。この保護区には、100種以上の動物や鳥類、800種以上の植物が生息しており、希少な動植物の保護と繁殖が保護区職員の重要な任務となっています。

また、保護区内には高山湖のオルトコル湖も含まれており、クルン湖、小クルン湖(マリー・クルン湖)、オルトコル湖から成る山岳湖群は非常にユニークな存在とされています。

クルン湖の近くには、神聖な湧水クルン・アタがあります。この湧水には、子宝に恵まれない人が裸足でひとりで訪れると、やがて子どもを授かるという伝説があります。昔、この場所である男性が祈りを捧げ、祈りの後に眠り込むと、翌朝、泉から白馬が現れ、不思議な子馬を出産するのを目撃したとされています。この出来事が由来となり、「クルン・アタ」(「クルン」は子馬、「アタ」は父)と名付けられました。

湧水の近くには古い霊廟があり、キルギスの領土を守るための戦いで命を落とした英雄(バトゥル)たちがここに眠っています。